このレビューはネタバレを含みます
役所の課長である渡邊は、体調の不調で病院に行き、自分が胃癌であることを悟る。今まで稼いだお金で自分の好きなことをしたことがない渡邊は、余生について悩み、公園の建設について尽力することを選ぶ。
公園建設の実現に渡辺の働きかけが大きく寄与しているのに『ただ役所仕事をしただけ』と言われてしまうが、市民(婦人)には誰の尽力のおかげかわかっており、言葉を発せずただただ泣いてお焼香をあげるシーンは、胸が締め付けられるような悲しさがあった。余命を知ってからの1人の男の今までと全く違う生き様にすごく感動した。