たこやき

生きるのたこやきのレビュー・感想・評価

生きる(1952年製作の映画)
4.1
不安を忘れることができるのは「没頭」だということ。それが主人公にとっては公園づくりだった。没頭って人を明るくさせるよなぁ。

観る前にタイトルとポスターから自分が想像したらストーリーとは、中盤以降大きく外れたのが凄く良かった。
没頭先を見つけて生まれ変わった主人公(HappyBirthday)が、どう変わって行動していったのかを彼の視点で見せるのではなく、他者の証言と回想で見せる演出に驚いた。

古い映画でも現代に通じるものがあるのは、良いことなのか悪いことなのか...。
居酒屋だけの意気込みで「変わろう」と口先だけで、実際は何も行動しない役所の職員。
大事なことを周囲の人にはっきり伝えられない時の口の詰まり具合、葛藤する主人公の心情。
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