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生きるのnatachiのレビュー・感想・評価

生きる(1952年製作の映画)
5.0
志村喬の潤んだ目を見開いた絶望の表情がずるい。そして工事中の表情。ヤクザへの薄笑い。ハッピーバースデーの演出。渡邊の余生と家族関係だけを描くんじゃなくて、お役所仕事に対する皮肉をしっかり描いてくれたのが本当にうれしい。「世の中闇ですよ。」「闇だよ。」報われているのかいないのかわからないけど、渡邊にとってはどうでもいいことかも。し、しかしあの……つ、つまり……その……つまりそのっ……し、し、しんどい。
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