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生きるのnonのレビュー・感想・評価

生きる(1952年製作の映画)
4.2
観たのはドラマスペシャルの方だけどなかったので。

公務員勤続30年の男が、自分の命が残り少ないことを知って
今まで暇つぶしのように生きてきた30年を後悔し
残りの少ない人生をどう生きるかを考える話。



淡々と話が進んで、あっさり死ぬ。

でも、死んでからの流れが涙が止まらない。


もしあとわずかしか生きられないと知ったら何する?

私たちはいつ死ぬかわからない。

十分それはわかっていても、人はなかなか行動に移せない。

「余命○か月」と言われてから、やっと一生懸命生きる。



"休まず、遅刻せず、働かず"、"何もしちゃいけない"
ような職場で時間をつぶすように働いてきた。
まるで生気のないミイラのように。
でもすい臓癌で余命を宣告され、思い残しのないよう生きたいが
実際何をしたらいいかわからない。
そして部下だった自分と正反対の若い深田恭子に魅せられ、自分のするべきことに気付く。


男手ひとつで大事に育てた1人息子夫婦に邪険に扱われ

一人ぼっち、最後まで報われずに死んだわたなべさん。

みんなが全てを知ったのは死後。

報われずに死ぬところ、モーツァルトみたい。

わたなべさん、素敵です。

そして深田恭子かわいすぎ。

最後深田恭子がお葬式でてこないのがもやっと!

そして選挙カーでもやっとw




とてもいい話です。
人生って死ぬまでの暇つぶしだけど
どうせ生きるなら一生懸命生きた方がいいし
楽しんだほうがいいもんね。
実際全力ってよくわからんけど。

久しぶりに邦画観たけど、これはいいと思いました。
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