marbo917

生きるのmarbo917のレビュー・感想・評価

生きる(1952年製作の映画)
3.8
2023年194本目

公園完成間近志村喬の表情、ラストの雪の中のゴンドラの唄、忖度し合う役員達のカット等、名シーンは数あるけれど、特に死の宣告を語る反対側では誕生を祝う対比が印象に残る。

葬式の最中でも忖度する役員と陳情した主婦達の焼香した後の沈黙。「あの公園は渡辺さんの功績の結晶だ」と葬式を後にした翌日の新課長の変化のなさとそれに落胆する擁護派の職員。70年前と現在ではなんら変わらず、日本の社会がちっとも進歩がない事が伺えます。
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