紅茶

生きるの紅茶のレビュー・感想・評価

生きる(1952年製作の映画)
4.3
「生きる」ことは難しい。
ジャングルジム越しのショットから映し出される、「ゴンドラの唄」を歌う志村喬は自分なりの「生きる」を見つけたかのよう。また、本作はお役所仕事を社会批判的に描き、主人公が何もしないことが地位を守ることとして事なかれ主義を是とする考えを転換するきっかけになったのも、胃癌を患ってからという、なんとも皮肉に帯びた形を取っている。
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