青山シアターのオンライン試写にて鑑賞。『新感染ファイナル・エクスプレス』の再来かと思いきや、シリアスな状況にぶち込まれたコメディ要素の魅力が半端ない、いい意味でB級のパニックムービーでした。
ニートでいいとこなしの主人公が、唯一誇れる身体能力を存分に発揮して突っ走る姿は爽快感MAX！
スマホやドローンという今時なツールと、山岳部のアナログなテクニック両方の活用のされ方がユニーク。ガスマスクが常備されている韓国独自の状況、またお母さんの古希のお祝いで一族郎党が集まっていた夜に展開するため、家族が大騒ぎして心配する描写はこのジャンルにしてはとても新鮮で面白い。
両親を始めとして、主人公ヨンナムの家族親族のキャラが立ってて集団そのものが面白い。俳優さんを一人一人知っていたらキャスティング自体も楽しめて、三谷幸喜作品にありそうな集団劇としても味わえたのかもと思ったり。お姉さんが言う「山岳部！？高麗人参でも探すの！？」には爆笑。
家族総出+ユナの指揮で行うリズミカルなスマホSOSといい、ビルの屋上ビアガーデンやネオンの景色、EDクレジットがとってもポップで楽しい。迫力あるアクションが満載なので二回目はぜひ大きなスクリーンで観てみたい。
