よしくん

陸軍のよしくんのネタバレレビュー・内容・結末

陸軍(1944年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

戦意高揚の映画でありながらも、そして息子は立派に天使様に差し上げた、という時代状況でありながらも、最後、出征を見送りに行くと泣いてしまうからと店番をしていた田中絹代演じる母親も、ラッパが街に響わたり、兵隊の行進が近づくと、やはり居ても立っても居られなくなり、息子の出征の行進を見にゆく。

そして列の中に息子を見つけるや、行進に合わせて走り、息子に声をかける母。もう我を忘れてどこまでも追いかけて行きそうな感じ。そして母は人にぶつかりつまづき、行進する息子に追いつけなくなる。そこで、深い祈り。いつの時代も母の気持ちは深い。
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