このレビューはネタバレを含みます
千眼美子様の演技が楽しめるのは「幸福の科学」だけ！
というわけで、主演だけあって美味しい場面は全て千眼美子様が持って行った。この作品は完全に彼女のPV。
ストーリー？あまりにもご都合主義で語る気にもなれない。例えて言うなら、最初からレベルMAXで挑むRPG。千眼美子様、最初から最後まで無敵モード。強すぎ。未熟だけど悩みながら成長するとか、出番を絞って最後の切り札になるとかすれば、もっと魅力的なキャラクターになったのに。
更に「仏教徒」のはずなのに、戦闘服は「日本神道」の巫女、更に武器は十字架、おまけに使う魔法は「陰陽道」などで魔除けとしてお馴染みの五芒星。一瞬、「ダイの大冒険」に出てくる「破邪の秘法」かと思った。
まあこの作品は、NHK教育テレビの「さわやか3組」や「あしたへジャンプ」みたいなノリで楽しむべきだと思うから、多少キャラクターやストーリーがぶっ飛んでいても気にするべきではない。大切なのはメッセージ。これは素直に良かったと思う。とりわけ「悪魔」のくだり。最近SNSによる「私刑」が問題になっているだけに、余計にそう思う。本当に「悪魔」の仕業かなと思う時も少なくない。
だからこの作品は、残念なことに今の日本人にとってとても観る価値がある作品だと思う。
