思ったより刺さらなかった。何故だろう。
色々考えたけど、自分はジャズの演奏で得られた刹那的な瞬間こそに人が生きる意味や価値があると思っている側の人間だからだと思った。
もちろん日常の何気ない風景に幸せを感じられる心の豊かさは人生においてとても大切だと思うし、ピクサーのメッセージもよくわかる。
しかし、個人的には人生をかけて磨き上げてきたスキルが他人に肯定されることは人生の到達点の一つだと思う。なので、ジョーの心情は理解はできたが、きっとそこにはもっと達成感があって然るべきだと思ったし、あんな目標を達成し落胆した感じにはならないんじゃないのかなと感じた。
また最後に地上に戻っちゃうのは、あまりにご都合すぎて、その前の「人生に満足した」くだりを薄めてしまう一つの要素になってしまっていると感じた。
今作、特にジャズの演奏シーンはお気に入り。嘘なんだけど、現実にしか見えなくて震えた。そこだけでもみた価値はあった、皆さんが映画館で見たかったというのもとてもよくわかる。何故サラウンド対応してないんだ！！笑
