竹野康治郎

ソウルフル・ワールドの竹野康治郎のレビュー・感想・評価

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)
3.8
ディズニーとピクサーの最新作。本来なら劇場で公開される予定でしたが、コロナの影響でディズニープラスでの配信となりました。本当に残念でしかない、劇場でもっと多くの方に見てもらいたい作品でした。

トイストーリーでも感じますが、子供向けと大人向けが共存している作品です。親子で鑑賞し、それぞれ感じ方が違う中で、そのバランスと題材がめちゃくちゃ良かったです。昔ながらの人間が持つ感性と、今の人間が持つ感性の融合の仕方が凄いです。夢に向かって一つのことをコツコツやることと、新しいことにどんどんチャレンジしていくことが、逆のように見えて「その共通点」を最終的に提示してくれるところ、落とし所が本当に絶妙でした。

ジャズという素晴らしき音楽をベースに、自由にセッションしていくのが人生であり、その時感じたパッションや輝きも大事であると同時に、主人公のジョーの生き方も一つとして提示しているのも良かったです。

人生のきらめきを見つける映画として、あらゆる方法や考え方を素敵なストーリーと共に伝えてくる作品です。本当に唯一、劇場で公開されて欲しいという思いがいまだに残ります。

2020年公開作品 65作目
竹野康治郎

竹野康治郎