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ソウルフル・ワールドのcbのネタバレレビュー・内容・結末

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

大人のディズニー。
皆んな心の何処かに辛い思いを抱えて、孤独を感じている"今"見るべき作品。

学生の私の自粛期間は、バイトもなくて授業もオンラインで、遊ぶなんてもっての他、景色の変わらない毎日を過ごしてた。
もちろん自分なりに毎日を大切に生きてきた。でもずっと心に引っ掛かる負の感情を見て見ぬ振りしてた。
コロナ禍で苦しい日々を送られている方々がいるなかで何不自由なく生活できてる立場の私は辛いなんて言えなくて、今の世の中でどんな立場から物事を考えるのが正しいのか迷ってた。
でも今日この映画を見て、とっても心が軽くなった。この作品の真のメッセージとは少し違うけど、だけど私の隠してた負の感情を社会が許さなくても自分は労っていいじゃん、私が私を大事にしなくてどうすんのって若干開き直りにも近いこの発見が私をすごくスッキリさせた。答えを教えてくれた気がした。それが「人生のきらめき」なのかもしれないんだしね。

「人生のきらめき」を生まれ持ったものって決めつけずに、その時の自分にあった「人生のきらめき」を見つけていければいいよねえ。
「生きる理由とか生きる価値、道標は近くにあるかも」って言われるより、それを「人生のきらめきは近くにあるかも」って簡単だけど各々で違った形を想像できるような言葉の表現がさすがディズニーってかんじ。
こういうメッセージっていろんな角度から描写されて、たくさん作品になってるけど、こんなに新しい描写は見たことなかった。

22番は人間界を過ごすことが初めてだから、全てが新鮮で、この世の中の人々には当たり前になってしまった数々に感動し、それこそが「人生のきらめき」だと知った。
名誉や地位ではなく、私たちが無意識に生活の中に溶け込ませてしまった物事にこそ、忘れていた何かを取り戻せたり、新しいヒントがあるのかも。
何かを達成することも大切だけど、どんな瞬間にときめくのかが一番重要。
じゃあそれを踏まえて私はどうしたらいいか考えようとしたら、最後、主人公の一言に答えがあった。

「一瞬一瞬を大切に生きるよ」
cb

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