このレビューはネタバレを含みます
人生に意味はあるのか?という難しいテーマをファミリー映画でストレートに表現した本作。
これは子供へ向けた映画ではないな。
結局は人生に意味なんてなくて、日常に潜む美しさこそが人生。生きることに人生の意味がある。
ジャズってるなんて台詞があるがまさにその通り。その刹那的ともとれる尊い日常の美しさを、ジャズの即興性と混えて見せる器用さ。流石ピクサー。
紛れもなく良作ではあったがディズニーピクサーには、
こういったメッセージ性を含んだものであると同時に、誰でも楽しめるエンタメを求めていた。
個人的にジョーと22番の関係性の浅さとか気になる点があって、純粋な気持ちで楽しめなかった。
トイストーリーやモンスターズインクのようにはいかんな。
難しいね。
とは言え、世界観や設定だけでも十分に見応えはあって、生前の世界のキュビズムみたいなキャラとか、そのデザインやアニメーション技術にはアッパレですわ。