ハニルくん

ソウルフル・ワールドのハニルくんのレビュー・感想・評価

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)
5.0
ディズニー&ピクサー。霊界で、生まれる前の魂が人生の動機を獲得するための場所があるという設定。「スパーク(きらめき)」というものを感じて生まれる準備を終えるということだが、主人公はジャズ・ピアニストになることだけを夢としていて、そのデビューの日に交通事故で昏睡状態に陥ってしまい、天国に行きかけるが必死に抵抗して、その魂の誕生前の準備世界に行ってしまう。そこである落ちこぼれ魂の「22」に人生の「きらめき」について教えているうちに、二人で地上に降りていくが、結局は主人公がその「きらめき」自体は決して人生の目的ではなく、人生を生きる毎瞬間そのものに本来の目的としての感動があることを発見していく話。ある意味、繰り返されてきた人生讃歌の結論ではあるが、いい話である。