きん

ソウルフル・ワールドのきんのレビュー・感想・評価

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)
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人生の生きる意味や目的を探すことも大切だけどそればかり囚われてしまってはいないだろうか。何気ない日常一つ一つに幸せや喜びが溢れていることを思い出させてくれる映画。

天界がファンタジーで見たことのない世界観だった。人間界に生まれるためにメンターがついて指導が行なわれ、きらめきを手に入れると通行証がもらえる。
天界に迷い込んでしまった音楽に生きるジョーは数百年近く天界にいる落ちこぼれ22番のメンターをすることに。
22番の過去のメンターがマリーアントワネットやマザーテレサなど豪華顔ぶれなのにメンターの手に負えない問題児。一方ジョーは親に反対されながらジャズを続けて夢半ばの状態。曲中のジャズが素敵。

後半でジョーはセラピー猫に、22番はジョーの体に魂が入れ替わる設定も面白い。
初めて人間界に訪れた22番は身体の使い方を学ぶところから始まってNYの雑多な街で悪戦苦闘するが、次第に生きる喜びを見出してゆく。22番のキャラクターが見飽きない面白さでとてもキュート。

生きること、日常に慣れてしまった大人は退屈で。子どもの頃があっという間に過ぎたのは毎日学びを得て成長し続けるからなんだなと。この映画も日常に疲れたときにもう一度観たい作品の一つになった。
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