鈴木ピク

ソウルフル・ワールドの鈴木ピクのレビュー・感想・評価

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)
4.9
劇場公開スルーされ、今春おためごかしのように2週間ずつ公開されたピクサー3作の1本。
『私ときどきレッサーパンダ』に続いてこちらも普通にピクサー屈指の出来の良さ。
実は最初にビジュアルなど見た時、魂の側のデザインが凡庸な印象を受けたのだが、実際は「そちら側」のデザインワークが劇判含めて非常に魅力的かつ新鮮。
それに加えて、黒人中年独身男性、それもまだ半分は母親の庇護下にあるという、この世界には沢山いるが映画が、ましてディズニー/ピクサーが無視してきた存在の生活をしっかり捉える。
これらは話の前提に過ぎないが、このお膳立ての新しさが物語を絶えず予測不能にスウィングさせてくれる。
見てからだいぶたちましたが、それでも忘れられない瞬間がある。
傑作。
鈴木ピク

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