jocx

ガリーボーイのjocxのレビュー・感想・評価

ガリーボーイ(2018年製作の映画)
4.2
インドのカースト制は21世紀になっても続いているのか。息子には大学にいかせながらも身分制度に縛られている父親、夫が若い愛人を連れ込んでも女性蔑視の世界から抜けられない母親、宗教や職業で差別されながらラップと出会って変わっていく、主人公ムラド。ガリー・ボーイの題名そのものの世界。SNS配信の映像やラップバトルのシーンはエキサイトする。現実は努力によって1つ1つ変わっていく。しかし、忘れてはならないのは犯罪に手を染めて、薬に依存しているものがいること。貧困と犯罪は紙一重、スラムのような暮らしがなくなることを願う。女性監督ゾーヤー・アクタルならではの女性のずるさ強かさ、力強さ、弱さ悲しさも様々な立場や年代から上手く表現できていて面白い。主人公のでムラド役のランヴィール・シンが城田優に見えてしまうのは私だけだろか?ラップを愛する人だけでなく、映画好きなら観て損はない。
jocx

jocx