役者陣の丁寧で繊細な演技に尽きる。
戸田恵梨香や斉藤由貴が特に良かったな〜
ご飯で辿る、一つの家族の歴史。
スライスチーズを敷いた目玉焼き、合わせ味噌の具沢山味噌汁、小骨のない焼き魚、きのこたっぷりピザ、ツナ入り餃子、食べるラー油入りのすき焼き。
これらの少し変わったメニューこそ、紛れもない家庭の味。
この家族に起こった出来事がやけにあったかく、どうしようもなく泣けてくるのは、それらの出来事が全く知らないものではないからだと思う。家族という存在特有の心強さ、煩わしさも全部感じたことのあるものだ。
多分、家族って完成品じゃない。
縁あって一蓮托生を義務付けられた特殊部隊のようなもので、時間をかけてそれぞれの形になっていく。一緒に乗り越えなければいけないものが多いから、本気でぶつかるし、本当に無理な時は解散もある。でも本気でぶつかるのって、本気で甘えることと同じだと思う。どちらにせよ心を許している人でないとできない。嫌われたらどうしようと心配しなくていい人がいるって本当に凄いことだよ。
大事にしなきゃね。
139/2020