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グッドライアー 偽りのゲームのhebのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

洒落た感じの撮影と小気味よい編集で詐欺の手際をテンポよく見せていく序盤の流れは、ちょっとケイパーものっぽさも漂わせる上々のスタート。場面ごとにくるくると人格を切り替えるイアン・マッケランの演技も流石の貫禄です。
しかしカモであるはずのヘレン・ミレン側の思惑が中盤になってもほとんど描写されないという所で、逆に今後の逆転展開を強く予期させてしまう構造的な弱さも見えてきます。
もう少し騙し騙されのコンゲーム的な内容を想像していましたが、結果的に割と後出しの要素が多くてその点では少し期待外れでした。
二次大戦ネタももう少しうまく絡められたのでは?とも。

しかしだからと言ってつまらない作品かと言うとそんな事はなく、2人の役者の演技合戦という点でも単にドラマとして見ても十分楽しむ事ができる一本ではあると思います。
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