このレビューはネタバレを含みます
この映画、強い。めちゃくちゃキラキラしてる。勢いドーンって感じ。
U-NEXTで何故か無料になっていたので、便乗視聴。終始野球部員は一人として登場しない甲子園物語。
一番最後、彼らが大人になってヤノ君の試合を観戦する場面に涙しちゃった。終わりの間(ヤノ君のファールから、カンッという響き)も最高。たまんね〜
先生とか、吹奏楽部員の子とか(ごめん名前覚えるの苦手なの)の態度を実際に目の当たりにしたら僕は嫌な気持ちを抱きそう。「そっちの熱苦しいテンション押し付けるなよ!」「あからさまな皮肉言うなよ!」理想の自分では、そんなの抱きたくないのだけれども。
然し結果として彼らの行動全てが物語を美しく収束させていくのだから、人生刹那的に場面を捉えるなかれという思いを抱く。
仕様がないと思うことも、諦めないと思うことも、実感として確かにあるのならば尊重されるべきものだと僕は思う。実感こそ仕様がないものだから。他者の実感を自分の実感で塗りたくる事はしたくないな。
「仕様がない」という実感が、時を経る事で、「あの時の様にはさせない。今度こそ上手くやってみせる」という実感を生む事も考えられる。尊重したい。