マイノリティ

アルプススタンドのはしの方のマイノリティのレビュー・感想・評価

4.0
めちゃめちゃ良かったです!

高校3年生の、ある夏の1ページを爽やかに瑞々しく描いた作品です。

埼玉県東入間高校の女生徒で、半ば強制的に野球の応援に来た演劇部の安田と田宮は、野球のルールも知りません。

炎天下の中、仕方なくベンチで観戦している2人に元野球部の藤野が現れ、近くに座ります。

3人の通う高校の対戦相手は何度も甲子園出場経験のある強豪校で、試合展開も押されています。

藤野にルールや選手のエピソードを聞いたりしながら試合を観ている2人ですが彼女達の間にはある「わだかまり」があり、普段、仲は良いのですが、時折ぎこちなく、田宮は安田に気を遣っています。

相変わらず負けている東入間高校。

1人だけ熱い声援を送る先生。

3人で他愛もない会話をしながら観戦していると、成績優秀で帰宅部の才女、宮下が現れ・・・。


野球観戦をしている4人の高校生の会話が中心で試合風景は一切出て来ず音だけで展開していきます。

4人の心境が試合展開と共に、自然に変化していく様子がリアルで素晴らしいです!

僕が知らない俳優さん、女優さんでしたが、みんな上手だし魅力的でした!

「宮下!もっと声出せよ!トランペットに負けてんだろ!」

このセリフにグッと来ます!

ラストも個人的には好きです!

とにかく爽やかで純度100パーセントの青春映画だと思いました!