tyapioka

アルプススタンドのはしの方のtyapiokaのレビュー・感想・評価

3.4
わざとらしいバカっぽい会話をリアルと感じることができず、先生の暑苦しさも見ていて辛かった。しかし、会話が続いていくうちに、気まずさだったり、愚痴だったり、説明だったりが見え隠れし、少しも面白くなる。それぞれの人物の立ち位置がわかると、こじらせがわかると、なるほどな、となる。脚本力とはこういうことか、と思った。それぞれに葛藤と重ねる対象を野球をプレーする側に置くのもうまい。「しょうがない」という言葉がキーになっていることもわかる。だからこそ、作られた台詞感、わざとらしさが苦しかった。映画でなく過剰さも味になる劇やラジオドラマの方が合うかもしれない。そう思ってしまうのは、もしかしたら、野球部を応援する文化によい思い出がない僻みかもしれない。
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