大変良かった!終盤泣きそうになってしまった。
作品は申し分ない素晴らしさだったけれど、思ったことがある。
ほぼアルプススタンドだけで展開される手法は、元が演劇だからなのだけど、こういうワンシチュエーションの映画は先ず、予算的に実現可能だから制作されるのだと思う。高校野球のひと試合を真っ当に撮ろうとしたら、物凄いお金がかかるのは目に見えている。
そこで、思い切り場を絞り込んで描くからこそ生まれる観客の想像力にドラマの盛り上がりを委ねるのは、もしかすると大変日本的なワビサビ描写なのかもしれないと思った。
たとえば、アメリカ映画でこれをやってお客さんに映画の魅力を感じてもらえるのだろうか?「どうして試合を見せないんだ?わからない!」と一蹴されてしまうんじゃないだろうか?
いやいや、そんなことはない。想像力は世界の共通語なんだ、と言えるのだろうか?いったいどうなんだろう?
分かる人がいたら、教えてもらいたい。