アルプススタンドのはしの方のkkkkkkkkkkのネタバレレビュー・内容・結末

・甲子園出場した野球部の応援のために、嫌々アルプススタンドに来させられた4人の話。次第に4人は自分が抱える問題を野球の試合に投影して応援をするようになっていく。
・何の思い入れもない野球部の応援を全員がしだすおかしさはあるのだが、そこが本質ではなく、4人が(時には対話によって)自分の問題に向き合い、そして解決しようとする動作が応援として表れていると見れば本当に素晴らしい映画だった
・野球の試合が舞台であるにも関わらず、グランドは一切映されない。しかしアルプススタンドの様子や情報だけで、野球部の面子や試合の状況がわかり、グランドを映すよりより展開のアツさが際立つ素晴らしい演出(漫画のBLUE GIANTのような、観客の盛り上がりで主体を際立たせるような描写)
・自分の高校時代を思うと、真ん中でもないし端でもない中途半端なカーストにいたが、その時の自分がこの映画を見たら、なんだこれ？結局スクールカースト上のやつが正義じゃん。と不貞腐れているだろうなあ、っておもう。あれから10年以上経った今だと、ある種俯瞰的にこの映画を見れて、かつ素直に心から声を出して応援できる彼らに瞬間的な輝きを見て、そして羨ましく思う自分がいることに驚いた。