YutaroKawakami

アルプススタンドのはしの方のYutaroKawakamiのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

『アルプススタンドのはしの方』
「しょうがない」そんな言葉が大人になると当たり前になってくる。
いつしか頑張っても意味ないからとか、ある時を境に塞ぎ込んでしまう人もいるだろう。
この映画の登場人物もそうだ。
脚本を書いた演劇の大会で出場が叶わなかったも者。
その演劇部で欠場のきっかけをつくった者。
投手での限界を感じ辞めた元野球部。
1位を取り続けていた模試で2位に陥落してしまった優等生。
野球部の顧問になれなかった熱血教師。
野球のルールも知らない者もいる中、
それぞれの葛藤が会話の中で見え隠れする妙。
だけど彼らの目線の先には、それでも闘ってる人がいる。
どんどん引き込まれて
僕らもいつしかアルプススタンドのはしの方に座ってる。

設定が設定だからもっとチープな映像かと思ったらそんなことなく。臨場感。一体感。エキストラとカメラワークでここまで引き込む手腕すごい感動。音への拘りもすごいと思う。
役者の演技も構成もどんどん引き込まれた。夏が来るたびなに観たくなる映画がまた増えた。
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