心理学を学んだことがあるか否か、もしくは「動作や行為に含まれている無意識に興味があるか」で見え方が変わってくる作品だなと感じた。ホドロフスキーがクライエント行っていた治療法は簡単に言えば「深層心理下にある欲求を擬似的に叶えてあげること」だった。これは暗闇に同化する、身体から元凶を食い破らせて逃がしてやる、愛をしっかりと受け取った状態で産まれなおす、引きずってきたものを捨て別の道を歩ませる、etc...
今の時代ではこれらの行為は意味のないカルト行為だと認識され、忌避される傾向にあるが実際に効果がある人もいるということが理解した上で観るのが良いと思う。
