ホドロフスキーのサイコマジックの作品情報・感想・評価

ホドロフスキーのサイコマジック2019年製作の映画)

Psychomagie, un art pour guérir

上映日:2020年06月12日

製作国:

上映時間:104分

3.8

あらすじ

「ホドロフスキーのサイコマジック」に投稿された感想・評価

『リアリティのダンス』『エンドレス・ポエトリー』の自伝的三部作(五部作ともホドロフスキーは言ってたけど)の2.5作目とも言うべきドキュメンタリー。
占星術、神秘学、瞑想やアシッドやヒッピーカルチャーに造詣が深く、長年に渡るそのひとつの研究結果とも言うべきセラピー「サイコマジック」
心に病いや悩みを持つ人々がホドロフスキーの元にやってきて実践的心理療法「サイコマジック」その様々なバリエーションで「治療」「癒し」を受け新たなる人生の一歩を踏み出す。
しかしどれもこれもが見てて異様かつやってる事が余りに極端で完全にパフォーマンスアートであり見てて楽しい。
本当にこれ効いてるのか?と疑問を持つ人多数みたいだけど、そもそも「催眠術」の類いは「自己暗示」で、このサイコマジックに参加してる悩みを持つ人達も之は映画の撮影も兼ねてるって分かってるだろうし、多少なりとも演技したりしてる部分はあると思うし、其れを全部含めての「サイコマジック」なんじゃないだろうか。
ヨーゼフ・ボイスが時間や熱、運動エネルギーそのものを芸術=彫刻する事を「社会彫刻」と名付けたけど、ホドロフスキーもまた個人個人だけでなく社会そのものに対するセラピーを大勢の人々と共にを実践する大規模な「ソーシャル・サイコマジック」が後半の展開になる。

麻薬戦争により多くの国民が殺害されたメキシコをホドロフスキーが人々を引き連れて行進し演説する様は『ホーリーマウンテン』の冒頭近く、侵略と虐殺が行われている架空のメキシコで十字架に磔にされた動物の死体を掲げて行進するガスマスクを付けた兵士の行進とちょうど対になっている様。

ホドロフスキー自伝的三部作の完結編(?)『不可欠な旅』は前作ラストでホドロフスキーがパリへと渡り〝教皇〟アンドレ・ブルトンを中心とするシュルレアリスム運動に参加する模様が描かれると思うけど果たしていつ見られるのか。

ホドロフスキーを知ったのは『エル・トポ』の紹介記事で長編第二作『ホーリーマウンテン』がファンタスティック映画祭で確か上映され、移転前の渋谷ユーロスペースでも上映される事になってたのに修正の多さから映倫を通らず上映中止になってしまった。
そしてその数年後『サンタ・サングレ』が今はなき渋谷シネマライズで上映され、それが劇場でのホドロフスキー映画初体験となる。
それから何故か「ホドロフスキー=渋谷」という図式が自分の中で出来て(数年がすぎて)続く『リアリティのダンス』『エンドレス・ポエトリー』も渋谷アップリンクにて鑑賞。
残念ながら『サイコマジック』は見に行けずアップリンククラウドで鑑賞。
この『サイコマジック』が公開したちょうどその時にアップリンク主催・浅井隆氏による長年に渡る社員らへのパワハラが明らかになる。
「もうホドロフスキーにキンタマ握り潰されろ!」と思ったものの浅井隆氏が長年に渡ってデレク・ジャーマン作品の日本公開や、日本では上映される事はないマニアックな作品の数々の上映やビデオ発売等など、浅井隆氏が果たした功績は大き過ぎて此処ではとても書ききれない。
だからこそパワハラ問題は残念で仕方なかった。
そして其れは全てが明らかになる事もなく何となく有耶無耶のうちに終わってしまった。
そして今年になりアップリンクの本拠地とも言えるアップリンク渋谷が閉館するという信じられないニュースが。
最後に『サイコマジック』をアップリンク渋谷で見ておきたかったです。
さち

さちの感想・評価

3.6
2020.6.25

ホドロフスキーだから許されるけど、ただのイカレた爺さん(91歳)がやってたらと思うとこれぞホラー。
紘

紘の感想・評価

3.8
もうすげえよ、愛に溢れてる
私もホドロフスキーに抱きしめられたい
シャケ

シャケの感想・評価

3.3
ものすごく感情移入してしまうタイプの告白がいくつかあってボロボロ泣いてしまった。かぼちゃ叩き割るまではまあ分かるとして、送りつける発想がかなりかっこいいと思った。
こういう認知療法アリだよなと思う反面、相性悪かったら更にトラウマになりかねないとも思う。セクシャルなの多いし悪用しやすそうなのが諸刃の剣感。
どうしたらいいんだろ、なんとかして体系化したらいいのかとか考えたけどそうするとサイコマジックのマジックな面が失われてしまう…
世界にあっていいけど絶対にメインストリームに来てはいけないタイプのアプローチ。
未

未の感想・評価

4.7
夏頃 アップリンク
ボロボロ涙出た。
あいちトリエンナーレでホドロフスキーの展示(手紙のやつ)もっとちゃんと観とけばよかった
maitai

maitaiの感想・評価

3.0
ただひたすらポカ〜ンと観てました。
というか、ずっと前に観た強烈な印象の映画、「サンタ・サングレ」の監督かー!
と今更ながら知りました。
めも

めもの感想・評価

4.3
めちゃ面白かったです。自分もサイコマジックセラピーを受けたい...
精神科の治療を実際の行動でしていて、本当に治りそうだな〜と思いました。
この映画を見ること自体サイコマジックになる気がします。
kaito

kaitoの感想・評価

4.8
サイコマジックセラピーを受けた方の表情がなんとも言えない喜びに満ちた感じで、見てる方もなんか感動する。

1人で時間に余裕がある時に見た方がいいと思います!

見に行った時、ホドロフスキーのエル・トポ、トートバッグ買っちゃった笑
東佳苗

東佳苗の感想・評価

4.9
(その節はパンフ等載せて頂いて有難う御座いました…ホドロフスキー好きでいてよかった…)
この映画で改めて、何故自分がホドロフスキーを信仰してしまうのかが解明したし、観ることで無意識にサイコマジックのセラピーで救われている被験者となっていた

固定概念を破壊した先の自我の解放、
"贈与"することで関係性が生まれ、世界の一部になれること
自分にとっては人生、表現の指針となる、定期的に見るべき処方箋映画
ヨウ

ヨウの感想・評価

3.7
尊師・ホドロフスキーによる「サイコセラピー」のすすめ。言語だけで考える精神分析とは対をなし、患者の身体に直接触れながら施しを行う極めて奇抜な療法。抱えた苦しみや悲しみの根本を探り、その原体験を良い形で再生させることによって新たなる自己を発現させる。数多くの事例からサイコセラピーを受けた患者皆が人が変わったように生き生きとしている様を目の当たりにし、驚嘆するしかなかった。体中に蔓延る闇を全て浄化してしまうその治癒力はもはや恐ろしさすら感ずる。ところどころにホドロフスキー作品の映像が挿入され、これまで観てきたカルトチックな現象にもセラピーの片鱗が現れていると思い知らされた。無意識のうちに自分もサイコマジックにかかっていたとは世にも奇妙な話である。まさに目から鱗の驚異的なドキュメンタリー映画だった。かなり強烈で官能すぎる描写が際立つため苦手な方はご注意を。ソーシャルサイコマジックがどんどん広まっていったらきっと世界は変わるんだろうな。
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