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ホドロフスキーのサイコマジックのSegaworldのレビュー・感想・評価

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これを見た後に言葉でメモをするなんてナンセンスだと思うけど、気づきが多々あったのでメモ。

フロイトの言葉による精神分析の対をなすサイコマジックというものは、ホドロフスキーだからという贔屓なしで的を射る考え方だと思う。心の複雑性を言語化するなんて無理難題で、心の解放には行動も必要だと考えるから。

知識を得ること、正義を知ること(つまり言葉に出来る範囲の良識)は自分の態度や性格に制限や不自由をもたらし、本来の心と乖離するようになる。社会の一員になるという意味でこの乖離は成長とも捉えられるが、違和感を感じている者からしたらとてつもない病である。

性は、特に精神を大きく影響するもので、この映画でも女性性に悩む人物や、性体験が無く心の幼さに悩まされる人物が登場していて、これまでにホドロフスキーが性器をモチーフにしたセットや、全裸を作品に用いていた理由の一つなのかも知れないと感じた。
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