Segaworldさんの映画レビュー・感想・評価

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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.3

feel so goodな東京。こういう映画で踊ったり、眠ったりしたくなる。

でも、心地よいところから脱け出せない日々を、パーフェクトと呼ぶことはできない。もっと地べたを這いつくばれ。汚れろ。

ナイン・マンス(1976年製作の映画)

4.5

傑作だった。人に恋し、たゆみない努力で日々を重ねる最高にクールなユリにしびれる。現実の側が揺らされるようなラストシーンに立ちあえて本当によかった!

父 パードレ・パドローネ(1977年製作の映画)

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「今日のカヴィーノは明日のおまえたちだ」と投げつける父親に痺れる。
フレディー・M・ムーラーを思い出す自然の広大さと神秘さ。後世へ語りかける様はアラン・タネールのようであった。
厳しさが失われていく社
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ベロニカ・フォスのあこがれ(1982年製作の映画)

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ちょっともう画が良すぎるな。白と黒がこれほど多様で繊細なものを映し出すのを前にして、言葉の不足を感じる。
相変わらず部屋に閉じこもって、ひとりぼっちになるファスビンダー。僕は違うところにいってしまった
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ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

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終盤にかけてアドレナリンが放出される感じ、たまらん。他者の存在なしに一室からは抜け出せない。

ゼイリブ(1988年製作の映画)

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噂には評価が高いが、ちょっとストレートすぎる。人はそれぞれの眼鏡で、ものごとを見、解釈し、価値を発見するように、彼らはサングラスによって、彼らにとっての真実を発見する。資本主義は暴力では変えられない。>>続きを読む

怒りの日(1943年製作の映画)

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その美しさは、最も表層にありながらも、内奥を理由としている。個人のために力をつかってしまうひとの弱さと、個人を抑圧する社会の不寛容さは、時代を隔てて魔女を生み、魔女を狩る。

欲望のあいまいな対象(1977年製作の映画)

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タイトルが言い得て妙。社会がどんなにバランスを失っていても、人は欲望によって眼を眩ませているのだ。語りによってプレイバックされることは、単にエゴが外在化されるだけでなく、今対峙している2人がとる行為に>>続きを読む

THE COCKPIT(2014年製作の映画)

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創作の尊さと退屈さ。生半可じゃないかとか思ってしまう自分は余裕がないのだろう。

Playback(2012年製作の映画)

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クールでオフビート。スケボーにのる村上淳がたまらなくかっこいい。しかしそもそもプレイバックする作品がどうも好めなくて。

四川のうた(2008年製作の映画)

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大工場のなかにある粒々の生が、労働の歴史と結ばれてゆく

トスカーナの贋作(2010年製作の映画)

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本物の境界線上で戯れると、そこには差異ではなく真実があることに気づく。

浮き雲(1996年製作の映画)

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どんな今であろうと1度の今を生き、明日をひらく。浮き雲の下、地道の味わい。

RRR(2022年製作の映画)

5.0

出町座のクセツヨ音デカ上映で。なにもかも過剰だったけど、そのパワフルなエネルギーによって扉はこじ開けられ、内奥までやってきたことばが鼓動し破裂して、全身に血がたぎる映画体験だった。探していたものに出会>>続きを読む

ひかりの歌(2017年製作の映画)

4.5

大好き。機微な心移りをはっきりと捉え、すべては日常にあるのだと示してくれる。誰かを想う気持ちのpolyphony

優しさのすべて(2021年製作の映画)

3.2

いい映画をみて、いい本を読んでいるんだろうなという感じがするが、映画をつくりたいんだろうなって感じ。生きてない。

天使(1937年製作の映画)

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天使をめぐって。
とびら、とびら、とびら。開閉が生み出す脅威のサスペンス。

ジュデックス(1963年製作の映画)

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コントラストの輝きが、豊かなシルエットを際立たせ、まじわいを艶かしくする。どれをみても眼福。それでもって滑稽なモーションがいい。

クルエラ(2021年製作の映画)

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ファッションさいこう!
バロネスがタトルテイル紙の記事を読み上げ5秒間喜びに浸るあれ、真似したい。

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

ジャンヌディエルマンが日課の微かなズレからこわれゆくならば、ケイコは日々の繊細な変化を見逃さずあたらしく生まれ直す。
鉄橋を走る電車と荒川が交錯するショットがやばい!

ポー川のひかり(2006年製作の映画)

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温もり溢れるタッチで生に息吹をかける現代版聖書。グッド。

白夜(1971年製作の映画)

4.5

ついに、、!
黒々としたセーヌ川を渡る遊覧船がヤバい。

赤い河(1948年製作の映画)

5.0

下手から上手へ、奥から手前へ、生命がごおおっと勢いよく進んでいく。現実に映るものがカメラを通してフィクションと化することの感動をもういちど思い出す。そして、男は男である。

みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.3

生活から600Km離れた川のほとりでどうしようもない彼らは内面をえぐりだし、次々とわたしらしさを破壊していく(恋愛観や、ドラッグなど)。この甘酸っぱさに微笑んだりきゅんとした。記憶かのようにモンタージ>>続きを読む

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