ミスターメタリック

サヨナラまでの30分のミスターメタリックのネタバレレビュー・内容・結末

サヨナラまでの30分(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

大好きな幽霊とのバディもの映画!!w
幽霊に振り回されるお約束ドタバタも楽しく、MV的な爽やかな側面もあって王道の青春映画でもありながら、ほんのりビターなドラマ
なかなかの名作では!!これはぜひ劇場で観たかった!!


【幽霊映画として】
 幽霊(厳密には違う?)の現れる/消えるシステムもしっかり説明があり、それが物語の終結へもしっかりと繋がっていくキレイさ
(作り手の都合感も無くはないが理由と説明があるものが好きw)
 「カセットの再生ボタンを押す」と「風が吹く」という演出で、サラッと入れ替わりを表現できるようになっていて、デートシーンでは映像の色温度でどちらかを表現できている!こういう細かいところが良い!!(自分の身体で人がデートしているところを見ている、というなかなかのプレイ)
 もう少し周りが主人公に違和感を持つ描写がほしい気はしたが…明らかに変なやつw

 幽霊はただの舞台装置になってコメディ感が強くなりそうなものだけど、この作品ではしっかりと「死の悲しさ」が描かれていた気がして大人なバランスだなと思った
 幽霊によって主人公が成長していって、幽霊側がどんどん必要とされなくなるような悲しさもある


【主演二人の魅力!】
 なんと言っても主演の二人の演技力と歌唱力がなければ成立していない映画!!
 北村匠海の実質一人二役のような演技力と、新田真剣佑と北村匠海 二人の歌の魅力が作品に説得力を持たせていると思う
 ヒロインの人もすごい透明感で王道感あって良かった!!
 バンドのメンバーをもっと個性派揃いにしても良かったような気はする!金髪の人は覚えるけども


【主人公の成長】
 新田真剣佑(の演じてる人)がギターで、北村匠海(の演じてる人)がピアノで比較になっていて、真似事じゃなくて新たなバンドとして生まれ変わるという方が別の価値が見いだされたようで良かったりするんじゃないだろうかと思ったんですが、どうでしょうか〜?w
 それだとピアノの女の子が被って余ってしまいはするんだけどね
(肝心なラストの演奏シーンでアフレコ感が気になった…!もったいない)


【青春映画…?】
 少しだけ言いたいことがあるとすれば、これ主人公以外もう皆社会人だよね?
 幽霊が自由奔放に皆を引っ張っていく!というのは分かるし、まあバンドも大事だと思うけど、もう皆それぞれ色々あるでしょうに…とは思うw
 これが高校生か大学生のうちの話なら真っ直ぐな青春映画になるのに!wちょっと学生の青春を引きずっている感が少し…


【羨ましい!!w】
 あと超個人的なおこがましいことを言わせてもらえれば、自分が自主映画で作った作品とやりたいことが大分似てて、嬉しい上に「これが正解か〜」と思わされて悔しかったww
 そしてこんだけ色々感想が出るということは、この映画めちゃ好きです!!