“音の再生”から“魂の再生”へ
終わりってのは
自覚できない
でも
気づいちまった
あぁ
終わってたのかよって
ウォークマンがくれた
オマケみたいな
奇跡の30分
その時間だけ
この声も
この言葉も
この歌も
あいつに届く
あいつらと肩をくめる
身体がなくても
俺じゃなくても
この思いは俺のものだ
手を握った時の感触も
そっと触れた唇の柔らかさも
一緒に笑った楽しさも
全部
なくしてない
俺はここにいるんだ
傲慢なようで人たらし新田真剣佑
孤独にして繊細な北村匠海
強烈なWフロントは完璧
毅然にして健気な久保田紗友
アクセントもバッチリ
松重豊
牧瀬里穂
筒井道隆
ベテランによるリズム隊がドッシリと支える
ベストテープ作って
ツメ折って
でもテープ貼ってダビングして
やれマクセル派だ
やれTDKだ
メタルテープはやっぱり音が違うとか
青春をカセットテープで過ごした世代にはたまらない味がありました
CDもiPodも便利だけど
あれだからこその思い出は今も胸を温かくしてくれる
青春映画は台湾だと思ってきたけど
日本も負けてないじゃないか
音楽だからこそ
音楽である意味がある
音楽をキチンと作品として昇華した
紛れもない傑作です
