MURANO

サヨナラまでの30分のMURANOのレビュー・感想・評価

サヨナラまでの30分(2020年製作の映画)
4.0
今っぽさに溢れた青春音楽劇。ステージ上で輝いてるときも、舞台裏で踠いてるときも、劇中バンド・ECHOLLのみんなが眩しい!

事故死したボーカル・新田真剣佑が、カセットテープを再生した30分間だけ、生きてる別人・北村匠海と入れ替わって現実世界に戻れる、という設定としては完全にファンタジーなんです。

でも、道半ばになってしまったバンド活動でもう一度フェス出演を目指してひとつになろうというのは青春ならではのリアルな気持ちで、そこに眩しさや、懐かしさも感じました。

ちょっと懐かしさを覚えるのは、キーアイテムとしてカセットテープが登場し、それがストーリー上のテーマを深める意味合いでしっかり機能してるからかもしれないですね。

昔、CDを借りてきて、流行りのJポップをカセット両面に録音してたなぁ。MDよりさらに前…(笑) 今、この映画の劇中曲を聴いてるのはササっとApple Musicなのにね。

そんなカセットを、その特徴あってこその終盤の展開へと繋げていき、今っぽい青春と過去のテクノロジーを融合させてシナジーを出してたのが、面白いなと感じました。

音楽も、北村匠海がDISH//で音楽活動をしてることもあり、ライブシーンになると画面がキュッと引き締まって見応えアリ。「目を覚ましてよ」という曲が美メロで印象的でした!
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