図らずもトーク付きで鑑賞
年の離れた男兄弟の、埋まらない絶妙な距離感を描いた作品だと思う
それが短い時間で、限られたキャストで
無駄なセリフも一切ないように感じられた。
演技も良かった...
この中村屋の兄弟は、監督曰く5〜7歳差らしい。
年の差の兄弟姉妹って仲の良い悪いとは別で、
どこまでいっても兄と弟な気がする。
片方が大人になるのが早いからさ
でもこのお兄ちゃんはとにかく優しい。
監督はイラつきを表に出さない演技をオーダーしたそう。それがすごい。
お兄ちゃんの怒りが爆発して違う展開にも出来たはずなのに、
それをしなかったのはやっぱり描きたいのは距離感だったのかなぁと。
タバコのやりとりは二人の距離感を感じてもらえるように意識的に取り入れたそう。
ラストのタバコを渡して、封筒を渡したときのセリフも良かった。
お互い分かっててどっちも何も言葉に出さないけど、このやり取りで"ああ、この兄弟は大丈夫だ"と思った。