大女優メリル・ストリープの演じる人物は
人が持つ様々な面を
あまりにも自然に
違和感なく伝えてくれる。
単純に好みもありますが
強い立場であっても
弱い立場を演じていても
美しさの中に真の強さと
ユーモアが同居する
不思議とコメディ作品にピッタリの女優。
数年前に
話題になったパンドラの箱。
このテーマで人間の表と裏と
単なる善と悪だけでない
人のあらゆる凹凸を表した作品。
構成もいくつかのパートごとに分かれているが
全編を通して当たり前の如く、エグくてグロい。
目を背けたくなるシーンも彼女の存在が
あるから作品として
全体を自然に見られる。
だからなのか
胸糞悪さだけが残ることもなく
受け容れられたのは不思議。