マンズェラあ

SEOBOK/ソボクのマンズェラあのネタバレレビュー・内容・結末

SEOBOK/ソボク(2021年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

アマプラで何か観たいな〜と思ってもうすぐ配信終了する映画のところをスクロールしていたら見つけた。韓国映画は個人的に相性がよいので軽い気持ちで観てみた!らバッチリ面白かった。

わたしも初めはソボクの得体が知れなくて、ギボンとのドライブを通じて、ギボンと同じ目線でソボクを知っていくのがよかった。だからこそ海岸のシーンが染みるし終盤が苦しい。特に海岸のシーンでは、ギボンの「生きてきたことを後悔している」っていう言葉が分かりすぎて……一旦生きることを始めたら、死の恐怖に打ち勝つ以外でそれをやめる方法がない。生まれてこなければよかったとは違うけれど、生まれてこなければこんなことを考えることすらできないのだから生まれてこなくてもよかったし、ただ、ここまできたらもう生きるしかない。ギボンとは違うベクトルだけれどこうして葛藤している中で、ソボクが生きていることの美しさに気づかせてくれる。ほんとうに、行くあてのないドライブが永遠に続いてほしかった。
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