るんPAN

映画ドラえもん のび太の新恐竜のるんPANのレビュー・感想・評価

1.5
ドラえもん50周年記念作品で、同じく50歳の桜井さん率いるMr.Childrenが主題歌(しかも2曲担当)ってなると観るしかないってことで久々に観たけど、やっぱドラえもんはもう合わない歳だわ〜〜って改めて痛感した笑

コレ観るぐらいなら主題歌を使ったMADムービー観た方が確実に良い。
「https://youtu.be/XarVL-tZPRY」(Birthday)
「https://youtu.be/zzQrM8w8R-Y」(君と重ねたモノローグ)

なんなら、アニメのエンディングで使用された映像だけでも良いかもしれない(https://youtu.be/wT6cs3L3bR8)


【以下、すごく駄文なので注意】

中学生ぐらいの頃まではドラえもん大好きで毎週のように観てたけど、高校生ぐらいになるとのび太にめっちゃイライラしちゃって観なくなったんだよね...久々に見たドラえもんでもやっぱのび太にクソほどイラつく...民法の懲戒権を見直し・削除する前にのび太を殴っていいって書き加えてくれ(?)

まず第一に脚本の粗が目立ちすぎる。子供向けと言えば仕方ないのかもしれないけど、"映画"として観ると余りにもお粗末。川村元気が脚本やってんのに、「どうした?体調悪かった?名前だけ貸してんの?」って思ってしまうぐらい酷い。これでGoサイン出したんならマジで心配しちゃうレベル()

突っ込みだすとキリがないけど、ファンサとしてピー助を出すのはマジでやめてほしかった(せめてクレジットで「ピー助:神木隆之介」って出すのはやめてほしかった)。普通に時代が違いすぎて有り得ないし、逆に自分の幼少期の頃の思い出を汚された気分になる。ファンサってのは劇中に出てきた恐竜図鑑のシーンとかにコソッとピー助を挿入しとくぐらいのさり気なさが良いんよマジで。

本作を一言で表すと「ビックリする程、独りよがりな偽善的映画」。

特に隕石衝突ら辺は酷すぎて消そうかと思ったぐらい酷い脚本。小学館と東宝はのび太に対してイラッとさせて鑑賞者のストレス値を上げる研究でもしてんの?(真顔)

多様性をテーマにしている作品にも関わらず「飛べないから生きていけない」とのび太がキューに飛ぶ練習を強要するシーンが感動シーンのように描かれているけど、これは一昔前の根性論だし、ただの同調圧力。加えて、のび太の逆上がりとキューが飛べないことを同義に扱う時点でちゃんちゃらおかしい。どうせならキューは飛べないままでいてほしかった。

子供に影響力のある作品がこうやって同調圧力や根性論を心に植え付けていくんだろうと思うとある意味怖い。日本は海外と違って何十年も続く国民的アニメがたくさんある訳やけども、時代は確実に変化してるのに良くも悪くも子供に前時代的な価値観を植え付ける作品が毎年出てるという旧態依然とした文化が一番怖いし、時代錯誤甚だしい。結局こういう作品を作ってるのって中高年な訳であって、そういう価値観になるのも仕方ないけど、あくまでも"子供向け"という大前提があるのだから時代に合った作品作りをしてほしい。

寓話「みにくいアヒルの子」を思い起こしてしまうんだけど、これは果たして本当にハッピーエンドなのだろうか?そもそも、ハッピーエンドの定義って何なんだろう。一定の境目まではハッピー(エンド)で、その境を超えると下降していくような展開でも境目基準ならばハッピーエンドと言えるのだろうか、いやはやメリバなんて言葉もありまっせ、なんてどうでもいいことを真剣に考えてしまうぐらいに自分が大人になってしまったのか(?)

まぁ、キューとミューが可愛かったってのと、主題歌がMr.Childrenってことだけが救い。それがなければマジで観る価値も無いしレビュー付ける気も湧かないぐらいお粗末(そのせいもあって鑑賞後レビュー投稿まで1ヶ月近く開いたし、年越してしまった笑)

「50周年記念」「Mr.Children」「恐竜」「木村拓哉」「川村元気」と引きは強いものの、新型コロナウイルスの感染拡大の影響をモロに受け興行収入は33億円台と低迷。興収35億円を割るのは東日本大震災の影響をモロに受けた2011年以来という寂しい結果に。まぁ脚本が酷くてもコロナを免罪符に出来るだけ良かったのかもしれない....

ドラえもん大好きな甥っ子・姪っ子達にはとても言えないようなレビューになっちゃったし、年末年始帰省してドラえもん一緒に観たし話してたけどこんなこと考えて観てたんです〜ごめんなさい〜って大人になってから語り合いたいわ(?)


ちなみに以下は「マジで分かる、ホンマその通り」って思った個人ブログ。
「https://orangestar.hatenadiary.jp/entry/2020/10/01/222627」
「https://green-leaves.at.webry.info/202008/article_1.html」
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