このレビューはネタバレを含みます
ストーリー展開は王道。翼の勇者たちと日本誕生が頭をよぎった。少々無茶なシーンもあったが(トリケラトプスたちは効果が1時間で切れるチョコを食べなくても懐くようになったの?あのでかい鳥なんやねん、のび太の腕力すごすぎ)、ドラえもん映画としては面白かった。
ファンには嬉しい演出も多い一方、監督・脚本が同じだからといってつい2年前のオマージュを盛り込みすぎるのは考えもの。劇場に来る人は宝島のファンではなく、ドラえもんのファンだと思う。
ちなみに劇場にいた子供はティラノサウルスに見つかってしまう緊迫のシーンで爆笑していた。大人と子供の双方が面白いと感じるポイントを用意するのは毎回大変だなあと思った。
どうしても宝島との比較になってしまうが、冒険に出るまでのワクワク感や5人が集まるスムーズ感はかなり劣る。
劇中歌のほとんどが感動的な演出を盛り立てるために使われているのも残念。泣かせればいいというものではない気がする。
逆時計(?)を落としたシーンは、キューとミューが卵の化石として現代まで残るための演出だろうか。キュー/ミューのペアは圧倒的に可愛く、ゲロ吐いても飼いたい。夜中に突然恐竜博士の家に押しかけるのび太の気持ちもわかる(解決方法がお医者さんカバンなのは笑った)
あと、飛べないから追いやられ、飛べたら仲直りという展開は、個性を尊重する時代にあまりにそぐわないので教育上よくない。