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ドア・イン・ザ・フロアのmiporingoのレビュー・感想・評価

ドア・イン・ザ・フロア(2004年製作の映画)
4.0
ジョン・アーヴィングの『未亡人の一年』(上・下)が好き過ぎて、映画化された『ザ・ドア・イン・ザ・フロア』をずっと観たいと思っていて、やっと入手したんだけど、今度は好き過ぎて観るのがちょっと怖くなってしまった。それでも、やはり観てよかった。クソ男のテッドがいい人っぽく描かれていたのがちょっと心外だったけれど、原作でもきっとアーヴィングはテッドにもシンパシーを感じて描いていたのだと思えば、わたしも考えを改めてもいい。そこはもういちど原作にあたらなければ。
映画になってるのは原作の前半部だけで、後半は37年後の出来事になっているので、同じキャストで映画の続編をぜひ作って欲しい。大人になったルースとかエディがとてもいいので映像でも観たい。
エディがわりと平凡な男の子をキャスティングしているんだけど、もっと美少年だったらよかったのにと思うのも、原作におけるエディがそうで、中年になった彼の凡庸さがことさら悲哀を感じさせるところによる。
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