ニアペッタ

ドア・イン・ザ・フロアのニアペッタのレビュー・感想・評価

ドア・イン・ザ・フロア(2004年製作の映画)
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残された4才の娘(かわいいエル・ファニング !) のことが心配だが後味は悪くなかった。
原作のこと : ジョン・アーヴィングの長編『未亡人の一年』は三つの年代の三部構成で、『ドア・イン・ザ・フロアー』は1958年のルース・コールが4才の夏の物語で母親が去ったあとの娘の人生。その後作家になったルースの自伝的要素が深く絡み合うのを目撃しながら、後半予想外の展開に驚かされながら読んだ。
ルースが大人になって実際に未亡人になった後の気持ちの変化にこの「未亡人の一年」というタイトルがなるほど理解できた。 
家族、ピュアな愛と消耗する愛、深い哀しみや憎しみ。たくさんのエピソードの中、ルースの死んだ兄たちの写真の「足」の写真が彼女のためのちょっとしたお守りになったことと、「同じ指紋を持ってる人は誰もいない」と教えてくれたエディ(ルースの母親に恋した人)の優しさが好き。
ルースが4才のときに夢で聞いた「音」さんは、「静かにしようとしている音」だよ。
その音は夢から覚めても彼女の耳には聞こえてた。
想像されたもので信じる力を強く感じられてよかった。
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