iikeshiki

少年の君のiikeshikiのレビュー・感想・評価

少年の君(2019年製作の映画)
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少女と少年が、どこまでも愛おしく、胸がいっぱいになる。

現実はどこまでも残酷で、それなのに二人を守るものは何も無い。救いの手は差し伸べられない。

それでも彼らには迷いが無い。少女は少年に、少年は少女に出会えたから。通じ合える存在がこの世の中にいることを知り、互いがいることで強くなれたから。

大人になった少女が、より小さな存在に手を差し伸べることができたとき、子どもの頃の少女の苦しみや後悔が昇華され、ようやく少し前を向いて進んでいかれるような気がした。
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