とてつもないエネルギーが込められている映画だった。
受験戦争やいじめ問題を取り扱った重厚なストーリーの上で、少年と少女のまっすぐで純粋な恋心が輝いている。青くて不安定で危うい関係だけれど、彼らは確かにそこで生きていた。
人に善なる部分があったとしても闇が濃すぎるとどうしようもないよね。
私は映画を見ていてエンドロールを少し蛇足に感じてしまったが、いじめ問題に警察が関与できるようになったのがつい最近だというので「今」伝えるべきメッセージとして意味があるのだろう。もしくは中国にあった(今もある？)問題をはっきりと描いた映画だからこそ、ラストのメッセージを入れなければ公開できなかったのかもしれない。
どちらにせよエンドロールまで含めて一つの作品なのだと思う。
