世界が称賛!私も絶賛!
いじめが主題?
良作のようだが重そうだし、いじめが悪いことだなんてわかってる。
あえてこの作品を観る必要があるのか?
いやいや、必要はある!!
いじめが横行する現実に対し、いじめは悪だよね、嘘は良くないよね、などと理想論を語るキャラクターを介入させて、いじめの理不尽さを突きつけるように社会問題として苛烈に描きながらもそれだけで終わらせない。
人が人を愛することの尊さと併せ持つ危うさを主人公の涙くらい美しく描いた傑作。
主人公のチョウ・ドンユイ、下がった目尻がとってもキュート。
大きく表情に哀しみを出さないにも関わらず、こちらの感情を揺さぶる泣きの演技は天晴れ。
いい作品だったという言葉で終わらせられるような題材ではないものの、最後まで観終えてみると思いがけぬ後味の清々しさに静かに拍手。
いやはや、大変素晴らしい作品でした。
いまだ先が見えない未来も
すでに先が見えてしまった未来も
ふたりでなら輝ける
いつも互いに引き合う
道から逸れぬように
付かず離れず見守って
あなたがいるから私は強く居られる
君がいるから俺は前を向ける
暗い夜道を抜けて
陽の当たる街道へ…。