たき

少年の君のたきのレビュー・感想・評価

少年の君(2019年製作の映画)
4.0
いじめって、なんでなくならないんですかね?

坊やだからさ、と切って捨てることができれば簡単ですが、大人の世界にもいじめは普通に存在するわけで。
まあこんな世の中ですから、誰もがなりたい自分になれなくてフラストレーションがそもそもフルスロットルなのも無理はないのだと思うのです。
だからそのはけ口を求めて生け贄を欲する。

どうやったら、いじめがなくなるのか。
ほんとの意味で大人になれば、いじめはなくなるのでしょうか。
では、あるべき大人とは、いったいどういうものなんでしょう。
劇中ではことあるごとに「受験に合格したら大人になれる」とのたまってますが。
知識や経験もそうですが、それだけじゃない、最も大切なものがあるはずなのです。
牙も爪も持たないひ弱で繁殖力もさほどないヒト科ホモサピエンスな俺たちを、この地上に君臨せしめた最大の武器が。

ちょっとあたりを見渡して考えてみれば、すぐそばに幸せはあるかもしれないし、なりたい自分はひとりじゃないかもしれない。
そんなことしたら、下手したらこの先の自分の未来さえ潰すことにもなりかねないのに、なにより、相手がどんなにつらい想いをするか、それに共感してしまう自分だっているはずなのに、考えもつかない。

想像も、つかない。

知識や経験を積むにつれ、失ってしまったそれを取り戻す。
それこそが、あるべき大人として必要不可欠なものだと思うのです。

ちょっともう、ふたりが一世一代の大勝負に打って出たとこではどうなることかと。
そんなことしたら相手がどうなるか目一杯考えてるんだけども、未熟故に考えが行き届かないもどかしさとかも相まってもお。いやこれは花粉症です。花粉症のせいですとも、ええ。

チョウ・ドンユイ。丸刈りにしてもかわいいとかそれなんてナタポー?
生駒ちゃんと誰かを足して3か4で割ったような顔面なのですが思いつかない。
たき

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