評価が高かったもののパッケージの世界が賞賛!に大袈裟な…ガッカリしたら嫌だなと二の足を踏んでいたが、ようやく視聴。
そりゃ賞賛されるのも納得の素晴らしい映画。
強烈なイジメ、受験戦争、経済格差、家庭問題等をテーマに不良少年と優等生少女が心を通わせていくというベタなストーリーかもしれないが、主演の2人の純度の高い演技(もはや演技に見えないレベル)に、あっという間に世界観に引き込まれた。
チョウ・ドンユイさんの透明感、それほど表情を変えずに複雑な感情を表現する手法、ツーと流す泣きの演技は清原果倻さんに似ていると思った。視聴後に映画出演時は27歳と知り驚愕。高校生どころか中学生に見えないこともない。世界には凄い役者さんがいるもんだ。
髪を切るシーン、留置所の別々の部屋にいるのにシンクロ供述するシーン、超絶切ないキスシーン、面会の表情での演技シーンは感涙。
エンドロールの政府広報みたいなコメントは多少違和感はあったものの、中国社会が抱えるいくつかの社会問題を取り上げた同作の内容を中国政府がよく承認したものだと思った。