スキピオ

スーパー30 アーナンド先生の教室のスキピオのレビュー・感想・評価

4.0
「知は、力なり」

天才的な数学の才能を持ちながら、経済的な理由から勉学の道を諦めた主人公。ある日、貧民層の子どものためにエリート塾講師の座を捨てて、無償で私塾を開講し。超難関校に全員を合格させた話。

受験勉強モノという映画としては難しい題材を、手練手管を使って見事にエンターテイメント作品に仕上げていた。日常の中で、数学の訓練せよというのが「ベスト・キッド」のようであり、妨害をかいくぐる後半は「ホーム・アローン」のようで楽しめた。もちろん、経済格差や階層格差を跳ね飛ばす可能性を秘めた唯一の方法、勉学や学問の大切さを謳い上げるメッセージも忘れていない。

現代インド映画の良作の一つになっていくと思う。