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男女残酷物語/サソリ決戦のrebのレビュー・感想・評価

男女残酷物語/サソリ決戦(1969年製作の映画)
3.1
精巧な拷問技術の達人という裏の顔を持つ、慈善団体の大幹部セイヤーは、ある日ジャーナリストのメアリーを拉致監禁し、秘密のアジトで肉体的、精神的凌辱の限りを尽くす。
というあらすじを読むと、なんだか凄い事が行われているようだが、実際は大した事ない。緊張感はゼロだし、ただイチャイチャしてるようにした見えなかった。
イタリア製ウルトラ、ポップ、アヴァンギャルド、セックス、スリラーだと?
確かにひとつひとつの言葉は嘘ではないが、そこまで御大層なものでもない。
セイヤーの歪んだ嗜好や女性に対するコンプレックスを、余裕ぶっこいて翻弄する美女メアリーを演じたドイツの女優さんダグマー・ラッサンダー。
確かに美人だけど、スタイルはちょい庶民的。包帯を水着のように体に巻き付けて、妖艶な笑みを浮かべて踊るシーン(やたら長い)は可愛かった。
まぁ男性の側による避妊も必要だとか言ってたり、ミソジニストへ鉄槌を下すとかいう意味では、55年前の本作を今回上陸させた意味はあったのかなぁ。
それにしても、あの巨大女性像《ホン》のレプリカは何の意味があったの?
あの中に何があるのか楽しみで観に行ったのにな〜。
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