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男女残酷物語/サソリ決戦のPepのネタバレレビュー・内容・結末

男女残酷物語/サソリ決戦(1969年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

夢と現実というSMものに多くあるテーマに、女性恐怖とその反転としてのサディズムという分析的な視点が加わった作品。
主人公は幼少期のトラウマに基づく妄想世界を現実に再現しようとしている。本当にそれを現実化すべく実際に女性を拉致し、自分は何人も女性を殺してきたと嘘をつき、女性を恐怖に陥れ殺そうとするも、結局できず、女性に嘘と弱さを告白する。女性は、自分が病気を治療してあげると優しさを見せる。2人の支配関係が逆転し、男性側が女性を追いかけるようになり、幼少期のザリガニのトラウマを語る。そして最後に、プールでの性行為で自分のトラウマを克服し男性性を回復しようとするも、女性に殺され、結局は自分の妄想の中での究極の恐怖が実現されてしまう。実は最初から、女性側は男性をハメるために接触したというオチ。

女性がキスしながら頭に指を押し当てただけでキレてたのに、後半では女性につつかれまくっているのが面白かった。

フェラの最中サックス吹いてる女性たちが乗ってる汽車がやってくるシーン笑った。
主人公はサディストだが、拷問を受けてる側に詳細を語らせ感情移入しているところが、レイプものの漫画を読んでいる男性はレイプされる側に感情移入して読んでるという誰かが言った説を思い出した。また、女性を通して自分の内面世界に浸って恍惚の表情を浮かべている場面が何度かあった。
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