Pepさんの映画レビュー・感想・評価

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プロスペローの本(1991年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

書物からの膨大な知識によって構築された想像力=魔法の力、という設定の、シェイクスピア劇。
ラストの俗悪なカタルシスは、今作は控えめ。本を閉じて捨てることが、強いて言えばそれにあたる。
冒頭、主人公と天
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ゴッドランド/GODLAND(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

広大で過酷な自然が、埋葬した人間の死体を晒し、マグマが地形を変え、時間が肉体を覆い土に帰す。
写真が美を記録する。白塗りのアンナの顔と、泥で黒くなった牧師の顔。
デンマーク人にとって母なる母国語と、ア
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イディオッツ(1998年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

心の中で正当化することのできない愚かさを自由に表現して生活する集団。
集団的な幼児退行。
「父」が現れたことによって、崩壊していく。
大人=社会的な人間は、相互に認め合った正しさから逸脱して行動するこ
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スーパーバッド 童貞ウォーズ(2007年製作の映画)

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最後、しっかり友情と男友達とバカなことをし合う子供時代からの別れの切なさをやっていて良かった。
オタクに優しい映画

ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

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ニーチェの馬と言ってることは同じだが、こっちの方が好き
破壊→おじいちゃんのシーンすこ

英国式庭園殺人事件(1982年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

最初に銅像男が屋根から食事を覗いているところよき。徐々にカメラが引き食事風景全体を映す様が、喜劇性を際立たせる。道化役の彼が観客の視点に一番近い気がする
冒頭、怒涛の英国ジョーク&マウントと、カリカリ
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ZOO(1985年製作の映画)

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対象性への情景と非対称への執着。
A〜Zまでの動物を列挙して最後にZでシマウマくるとこ、無意味なカタルシスがある。

ビニールハウス(2022年製作の映画)

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盲人サスペンス
不幸の怒涛の畳みかけは、笑っちゃうほどだが、笑わせない演出

エレクション 黒社会(2005年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

シーンごとに色々なアイデアが詰め込まれていて、新鮮で楽しかった。
人を箱に詰めて転がすやつ、台湾人の書いた小説にも出てきたけど、向こうではよくある拷問なのだろうか。
結局最後まで顔が覚えられなかった登
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2人の影を重ねても濃くならないことに対して、主人公がそんなことあるはずないと必死になるシーンがいろいろ象徴していたように思う。大都市の光が人間の顔を奪い去り、匿名的な影として浮かび上がらせる。人は交換>>続きを読む

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