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ゾンビ-日本初公開復元版-のkonoesakutaのレビュー・感想・評価

ゾンビ-日本初公開復元版-(1979年製作の映画)
4.4
どちらかといえば私は歩くゾンビ派。

ゾンビ界隈の噂では本作がゾンビ映画の頂点に君臨している傑作。ゾンビ界隈じゃなくても本作が鉄板タイトルであるのを知っているのではないか。 

歩くゾンビがキュートでね。


何かのバージョンを観た人へ

ゾンビのバージョンで、「日本公開版」っていうのは観ていなかった。今回日本公開版を劇場でってことに感動。すべての予定をにゅるにゅるとずらして映画鑑賞時間を確保。それいけ!あの時代のお父さんお母さんお兄さんお姉さんが狂喜乱舞した本作を劇場で観れるなんて。ゾンバー(ゾンビが好きな人々…私の造語)として非常にうれしい。

米国劇場公開版は相当回数観ていて。あとディレクターズカット版とテレ東のテレビ版が一回ずつ。日本公開版は観たことがなかった。

70年代後期であっても外国ホラーを日本で上映されるときにコンプライアンス的なものがあったのね。バージョンの中で最もおとなしくなっている日本公開版。グロシーンがこれでもかと静止画に。グロシーンがことごとく白黒画に。これが面白かった。これが日本版の1つの取り組みで、グロシーンを抑えその努力でやっとこさ日本の上映に間に合わせた当時の人たちに思いをはせながら劇場での鑑賞。。なんだかライダーキック(古い)を思い出す。レトロな手腕で日本版の編集した方々がニヤニヤしていたのを想像すると楽しくなる。

やはり最後はスケートリンクでゾンビが歩きながら、「パッポパッポッパポパッポッパポパッポッパパラパラパンパパン」という明るいカーニバル系の音楽を流してほしい。