シネ・リーブル梅田 劇場①にて鑑賞
ほんとにこれは奇跡の映画だと思う。
惑星爆発の場面ってこんなんでしたっけ。
初っ端から画面に滲み出る閉塞感、混沌さ、不安を掻き立てるような構成で、映画の世界観をきっちりと提示しているのは流石としかいいようがないです。
今回何故かピーターの影が薄いなぁと思ったのですが、序盤の地下室でのゾンビ処理の場面での葛藤を乗り越えて以降、彼はスーパーマンになってしまったからかなと。そして、あの四人のキャラの中での彼はアウトサイダーでもあったわけで、彼が観客の視点を引き受けている役割(四人の中でも主人公ポジ)であったからこそ、ちょっと引いて全体を見せるということをしないといけないキャラでもあったからかなと。
デビッドがフランに指輪を渡して(結婚を申し込む)フランが断る場面で、彼らにとってあの瞬間こそが既に非日常なわけで(日常はゾンビと共に暮らす日々)、そこを観客に改めて提示したのかなと。それと、観客に対して地獄の中での束の間の幸せから再び地獄へ戻るよという親切な警告だったのかな。
デビッドがバイカー集団になんでキレたのか、これまでイマイチ理解していなかったのですが、彼にとってはあの非日常の世界こそが生きてることを実感できるものであり、もう彼にとってはなくてはならない世界を、バイカー集団が壊そうとしたことに我慢できなかったんでしょうね。
文章がまとまってないけど、一言で言えばこの映画は最高だということです。